我等の生涯の最良の年 (1946) : The Best Years of Our Lives

1946年度のアカデミー受賞映画で、製作者サミュエル・ゴードウィンが、テーマを示して小説家マッキンレー・カンターにストーリーを執筆させロバート・E・シャーウッドが脚色しウィリアム・ワイラーの監督、グレッグ・トーランドの撮影になったもの。出演者は、マーナ・ローイ、フレドリック・マーチ、テレサ・ライト、ダナ・アンドリュース、新人のヴァジニア・メイヨおよびキャシー・オドンネル、ホギー・カーマイケル、ハロルド・ラッセルで、グラディス・ジョージ、ローマン・ボーネ、ン、スティーヴ・コクラン、ミナ・ゴンベルらが助演する。なお作品賞のほか、ゴールドウィンが製作賞、ワイラーが監督賞、シャーウッドが脚本賞、マーチが主演男優賞、ラッセルが助演男優賞及び特別功労賞を、それぞれ受けている。

我等の生涯の最良の年 (1946) : The Best Years of Our Livesのストーリー

軍用輸送機B17に乗り合わせた復員兵三人は、同じ故郷の町の飛行場に着く。歩兵軍曹アル・スチヴンスンは中年の銀行員、青年飛行大尉フレッド・デリーは百貨店の番頭であった。一番若い水兵のホーマー・パーリッシュは両手の代わりに鉄のカギのついた義手の傷痍軍人である。

ホーマーは両親と妹と恋人のウイルマに迎えられたが、彼の義手を見ると一同は声をのみ、母は泣き出してしまう。アルは妻ミリーが相変わらず女盛りの美しさであるのがうれしかった。4年前に少女だった娘ペギーが美しい一人前の女となり、息子ボップも生意気な青年になっているのが、何かしら勝手の違った感じで変である。その気持ちを精算するために、アルは妻と娘をつれてナイトクラブへ出かれる。

フレッドを迎えたのはアルコール中毒の父と自堕落な継母で、新婚3週目に袂を分かったマリーは、家出してナイトクラブで働いているという。アルはあてもなく妻を探しに飛び出す。アルが妻と娘を伴ってプッチの酒場に二次会に乗込むと、マリーを探しあぐねたフレッドは、はれ物にさわるみたいに両親が気を使うので逆に堪らなくなった。そこにホーマーも来合わせる。酔っているアルは2人の戦友を歓迎して大酒宴を始め、ついに彼とフレッドはのびてしまう。ミリーたちは酔いどれ2名をアパートへ連れ帰り、正体もないフレッドをペギーの寝室に寝かせ、ペギーは客間のソファーに眠る。苦悶の声に目ざめた彼女は、戦争の悪夢にうなされているフレッドを起こし、静かに寝かしつける。その心使いを翌朝フレッドは感謝し、2人は好意以上の気持ちがわくのを感じる。

その日彼はマリーを安アパートで探し出したが、ペギーのやさしさに比べると教養のない、はしたなさが見苦しい。しかし歓声をあげて迎える妻を、抱かずにはいられないフレッドである。アルは銀行に復職し、副社長に昇進、貸付主任となったが、銀行の営利主義には腹立たしい気持ちをおさえきれない。ホーマーは障害の身にひけ目を感じ、ウイルマの変わらぬ愛情もあわれみと解するほど、心がひがんでいた。フレッドは就職にかけまわったが、口が見つかる前に貯えがなくなり、妻の機嫌を直すために、以前の百貨店に復職する。香水売場主任となった彼は、買物に来たペギーを昼食に誘って、2人が愛し合っていることがはっきりする。ペギーはフレッド夫妻を晩食に招き、気持ちを精算しようとするが、却ってマリーが彼を愛していないことを知り、フレッドへ思慕の情が高まる。マリーはその気持ちを父に訴えるのだが、アルは呼び出したフレッドにもう娘と会うなと言うのだった。それからフレッドは電話でペギーにもう会わないと伝えるのだった。

フレッドは店に来たホーマーが他の客に侮辱されたのを憤って、その客をなぐり解雇される。申し訳がないと言うホーマーに彼はウイルマに結婚を申し込めと力づける。ホーマーは肌抜ぎとなって、彼女に義手のからくりを見せ、彼女が真実彼を愛していることを知る。一方、フレッドは妻が不貞であることを確かめると、ふらふら飛行場へ行く。そこで空の要塞戦闘機の解体作業に彼は雇われる。ホーマーの結婚式場に呼ばれたフレッドは、ペギーと再会する。その顔は私たちも結婚しようと告げていた。

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